ある日とつぜん「POIS」になって人生詰んだ人

*別のブログで自分が書いていたものをそのまま転載した。

 

人生詰んだ。終わった。いや、もともと詰んでいたが、そういうレヴェルではなく、喫緊の問題として現出した。「オーガズム後症候群」である。長いし打つの面倒なので略称であるPOISと書く。poisは奇病・難病のたぐいである。少なくとも町医者ふぜいがその存在を知っているようなものでは、ない。少なくとも、調べればポン、と出てくるのだ。ヤフーでもグーグルでも。まぁ、2つ程度のクリニックのコラムと、あとは胡散臭いニュースサイトのものだが。調べれば出てくる程度には、世間に存在は知られている。せっかくなので、人生終わりの始まり記念として、ことの始まりから書いていこうと思う。ここの日記は、もともと非公開設定であり、誰が閲覧するものでもない。まぁ、死ぬ前に公開設定にしてもいいが、そもそも検索にも引っ掛からなければ、誰も見ないだろう。電子の墓場に直行するようなブログである。閑話休題。ことの始まりは今週火曜日。昼の12時過ぎ、いつも通りに起床した……あれ、火曜日だっけ?覚えているのは、エロ画像で2回目のオナニーを終えた後、パンとコーヒーを食べているところに家人の誰かが帰ってきた記憶である。父親だった気がする。だが、それだと辻褄が合わないんじゃないかな。父親は平日は働きに出ている。昼頃には帰ってこない。とすると母親だったか。まぁいい。そう、その日は2回オナニーした。出来そうだったから。オカズだけは潤沢にあるので、はっきりいって、抜いても抜いても、次から次へあたらしいオカズが補充されて、まぁ、いうなれば嬉しい悲鳴というやつなのか、とにかく、抜ける時に抜けるだけ抜いとこう、ってなもんで、その日は2回、立て続けにオナニーして、吐精した。ここまでは普通。あれ、やっぱり日曜日だったか?火曜日なら、去る3日は憲法記念日、祝日となっているが……。記憶の混濁が見られる。健忘か。まぁいい。医者にも虚偽の報告をしたかもしれないが、いまさら何も変わらない。で、“たぶん”火曜日のこと、2度目の吐精を終えたとき、まだ自身の体調の変化は感じられなかった。うそ。1度目のオナニーを終えた後、ユーチューブで米津玄師の「M八七」のMVを観ていたのだが、……このMVの公開は「シン・ウルトラマン」の公開と同日のはず。同作の公開が13日だったので……当時の自分はゲン担ぎというか、曲をフラットな環境で聴きたかったので、誰もいない時間帯に聞こうとして、公開当日ではなく、2日後の15日、家族の誰も出払っていないタイミングで聴いたのだった。そうだそうだ、そしてその日が終わりの始まりの日だった。ので、最初に症状があらわれたのは15日でした。誰だ?火曜日っていったの。じゃあ、月火水とオナニーしなかったわけだ。確か、水曜日にオナニーしようとしたら、母が早めに帰ってきて、それでしばらくムカムカしていたのは記憶しているので、そうか。閑話休題。で、オナニーを終えてしばらくの間は、何も異常はなかった。ここまで書いた。そこから先。その日は早めに外出したが、その時から体の不調を感じ始めた。背筋に悪寒があるというのか、あれあれ……という感じだった。イヤな感じ。風邪をひいたか。オナニーをはりきって2回もしたのがまずかったか、いやでも、だからって“ただちに風邪の症状が出なくたって……”ハイ、ここ大事です。幾ら何でも、原因となる行動から、風邪の症状というには現出が早すぎる。そこは、当時から「なんかおかしいな」と思った。でも、症状としては風邪のそれだし、まあ引いちゃったものは仕方ないな、早く治らないかな、と、まぁ寝てもしょうがない(免疫細胞が矛を収めない限り発熱はつづく)ので、その夜もずっと起きていた。熱のピークは確か夜中の1~2時くらい。というのは、夜食のパンを食べたので、それで得られた熱量とあわさって、灼熱感がスゴいことになっていたのだ。机(ウッドのテクスチャが貼られた安物のやつ)に手を置いていたが、押し当てられていた箇所を見ると、汗でバッチリ濡れていた。まぁ、しんどくても、風邪の対処ということならこちらもノウハウがあるので、ユーチューブのウマ娘のストーリー動画なんか見ながら時間を潰し、3時半をまわったらタンブラー巡回、といつものルーティンをこなした。この時点で、次の不可解ポイント。タンブラーを見始めてちょっとしたかしてないかくらいで、「あれ、なんか体がラクだな」と感じた。ついさっきまで猛威を奮っていた高熱が、ウソみたいに引いていくのだ。あらら?と思った。こんなへなちょこ風邪があるの?風邪の高熱っていうと、もっと張り切って数日はこちらを苦しませるものだという理解があったので、さすがに不可解。おかしいぞ、と。でも、「症状は風邪のそれだし……まぁ、治ったならいいか!」と思った。実際、それでよかった。その時は。

次の日。布団の中でまどろんでいる時には、少々調子の悪さが残っている気分だったが、実際に起き出すころには、すっかり快調になっていた。「いやぁ、1日で治る風邪なんてあるんだなぁ」などと、この時の自分はのんきに考えていた。この日、さっきの確認が正しければ月曜日だが、特に何もない。風邪(ほんとはpois)の症状はほぼ治まっていたし、オナニーしてなかったので。火曜日はおそらく、母親が家にいたのだと思う。つまり、オナニーすることができない日だった。次の水曜日は、前述の通り、オナニー……あっ違う。この日もずっと母は家にいて、で、買い物に出かけないものだから、「今日は出ない日か。オナニーしたかったのにな……」などと思いながら、外出する旨を伝えると、「ああ、出るんだったら買い物に出なくて済むね。出ようと思ってたけど」などと言われ、まぁ、どのみち外出はする気だったので仕方ないのだが、それでも気持ちはモヤモヤした。思えば、くだらないことで立腹したものだと思う。わずか数日前のことなのに、もう遠い昔のことのように断絶している。

木曜日。この日は、母は買い物に出ていた。自分は喜び勇んで、起床し、顔を洗ってうがいをし、水を飲み、ラジオ体操をして、それからPCの前に腰掛けた。PCの中の、ダウンロードしたばかりのオカズで、ナニをしごき、気持ちよく吐精した。数日ぶりだったので、もう1回できるな、と思い、やや間を空けて、2度目のオナニー。久しぶりに、満足度の高いオナニーだったな、などと独りごちていた。やっぱりいきなり本番、じゃなくて、前の段階から読み込むのが肝要だな、とか、自分のアプローチにやや手応えを感じつつ、しかし、心のどこかで懸念があった。心配、していた。それは何あろう、“つい数日前”のオナニー後の体の不調である。(再発とか、しないよな……)不安だった。どう考えても、あの風邪はなんだか“おかしかった”。風邪じゃないのか?という、一抹の不安。だが、それも今日限りだ。今日ハッキリする。そう思った。だから、帰ってきた母と一緒にサンドイッチを食べ、外出の支度をし、マンションから出て、通りを歩き始めて少し経った頃、じぶんの不自然なまでの“落ち着きのなさ”を認めた時、一気に恐怖の感情が湧き上がってきた。何を、こんなに焦っているのだろう?こんなに不安がるものか?心の中で、苦笑が込み上げた。自分は確かに心配性だが、やっぱり、ちょっと“すぎる”な。経験値が足りないから、こんなことで物怖じするんだ……。そう思うことで、不安を紛らわそうとした。だが、

疑問は確信へと変わりつつあった。体調が、おかしい。意識しないよう、努めていたが、しかし、そう努力すること自体、異常のあかしだった。風邪っぽい。このあいだ程ではないが、確実に、体調が優れないことを感じた。その日の夕食はドライカレーであり、「昔の喫茶店には、こういう付け合わせがあったのよ」と、クリームコロッケを買うために水野屋へと行き、コロッケが揚げ上がるのを待ちながら、内心、困惑の色が強かった。なぜ?風邪は治った。月曜日からこっち、調子よかったじゃないか。それがどうして、またぶり返した??オナニーが原因、なのか??? 答えは出ない。それはそうだ。こうして調べてみるまで、poisの「ポ」の字も知らなかったのだから(これって、ポイス、またはポイズ、って読むのでしょうか。毒 poison みたいだね。)。いよいよもって心配になり、ドライカレーは、ぜんぜん喉を通らなかった。やや心配されていたが、まさか、「オナニーのせいで風邪のような症状が出る」とは言えず、それもまた苦しい。後でも実感するが、この「打ち明けにくい(特に家族に)」という性質はpoisの非常にタチの悪い点である。どうしよ。で、それからはもちろん、ネット検索を使った。「オナニー後 発熱」とかで調べたんだと思う。そうしたら、わずかな検索結果がヒットした。いや、いくつか提示されたうちには、「オナニーをするとなぜ体調が悪くなるのか?」とか、「オナニーは健康に悪い?」みたいな、まるで的外れのクソサイトだったので、有効な結果がわずかだった、という意味です。で、ヒットしたページを読み込んでいくと……そこには、驚愕の事実が書かれていたのであった。(つづく)

 

(つづき)そこには驚愕の事実が書かれていた。いや、事実かどうかはぶっちゃけ知らんのだが、書いてあることの多くが当てはまり、また、「そんなこといっても占い系の“誰でも当てはまるようなこと”を列挙してるだけでしょ?」みたいなヤツでもなく、確かに、「射精後ただちに発症して」「数時間かけて症状があらわれていき」「症状がだいたい1日〜20日(!)つづく」のだった。典型的な症例の中には、バッチリ「発熱」も含まれていた(あと「焦燥感」もね)。これか……、と思い、読み進めていくと、ここからが絶望感マジでスゴいのだが、ところで、これを読む人は「オーガズム後症候群」とか「POIS」とか、これまで見聞きしたことはあっただろうか?ないよね。自分も調べるまではpoisの「ポ」の字も知らなかった、と書いた。それはなぜか?奇病、難病と呼ばれるものには共通項があり、それは「レア」である、ということだ。このヤバさがわかるでしょうか。一般的に、病気というのは、それが世界的に広く認められているものほど研究が進み、対処法、治療薬、というものが確立されていくものである。だが、そもそも病気が滅多に発症しない、それこそ何万人に一人とか、そんなレベルだと、そもそも研究自体がちっとも進まず(コストかけらんないよね)、もちろん治療薬もなければ、そもそも医者ですら、「何それ?知らん」とかいうことになる。まぁ、そもそも専門外のこととかも全く知らないだろうし、その病気がどの分野の領分であるかも明らかにならないような段階・レベルでは、そりゃあ医者も揃って「はてな?」なのである。はてな?じゃないが。で、このpois、その奇病である。難病である。医者も知らん。ハイ、詰んだー。いや、世界を探せば、poisについて見識のある医者・病院というのはあるらしく、wikipediaなんかには「日本から最も近いのはオーストラリアの病院」であるとか書いてある。草。これ結構おもしろいでしょ。ファック。死ね。笑えねーんだよ。

で、ちょっと時系列的には飛んじゃうのだが、直近にちかいのだが、5chで試しにスレタイ検索をかけてみたところ、専用スレがひとつだけあった。あるんだねー。2chも5chも嫌いだけど(なんか不安感とか嫌悪感を煽られるだけだから)、いちおう貴重な情報源、と思ってスレを見ていくと、その中に「日本で唯一poisに関する研究論文を発表したドクター」ってのがいるらしく、レスを書き込んだ人によると、たまたま自分はpois罹患者であり、たまたまそんな論文のあることを発見し、しかもたまたま^3、そのドクターが近所でクリニックをやっているのだというんですね。へー、よかったですね。調べたらまるで見当もつかないような場所でした。行けるかこんなとこ。なんぼかかんねん。あ、ちなみにpoisは当然、「自由診療」の範疇なんで、poisと認められて治療をはじめたとしてもえらい金かかります。こういうところでも詰んどるんよね。

あー、ほんで、閑話休題、検索でヒットしたサイト(東京のプライベートクリニック?みたいな名前)のコラムを読んでいくと、そんな珍しい病気なんで、治療法は確立されておらず、いくつかのアプローチがあるけども、まぁ心当たりがあるなら治療にトライされてみては、みたいな文章で締め括られていた。あ、どうも。って感じで、あーー、あちゃー、これは、こまった、なぁーーー。うん。

え?治せないの、これ?難病?は?もうオナニーするなってこと?なんで?奇病????????????

この絶望がわかるか?枯れてない男性諸氏には理解していただけると思う。オナニー、明日から金輪際禁止ね、って言われたら、あなた、どうですか?発狂するでしょ。いや、働き盛り、24時間戦えますか(化石)の脂の乗り切ったサラリーマンとかなら、ひょっとすると、オナニーもセックスもする暇ないよ〜、なんて言って、ただちに問題はないかもしれん。でも、抜かずにいると、人間は夢精といって、寝ながら吐精してしまうメカニズムがある。あ、当然この夢精も射精判定なんで、poisの攻撃にあいます。ビジネスマンなんて特に大変ちゃうかな、しんどくても休まれへんし。

ちょっと話が変わるけど、このpoisは、何も発熱だけが症状ではない。おおまかには「風邪を引いたとき」「インフルエンザに罹ったとき」のような症状……体の痛み、倦怠感、焦燥感、といったものがあるようです。あるようです、なんて他人事な風なのは、実際、焦燥感はまぁともかく、体の痛みや倦怠感、といった症状は今のところないから。これを希望として、「もしかしてpoisじゃないんじゃ?」なんてあまりにも儚い希望を抱いたりもしている。というのは、さきのスレッドなんかを見ていても、Twitterにもpois罹患者を自称する人がいるのだが、その人も、主に訴えているのは「強い倦怠感」と「体の痛み(激痛)」だからだ。そのどっちも、こちらにはない。あまりにもそういう症状を訴える人が大部分を占めており、逆に、「熱が出てしんどい」などと書いている人は(確認する限りでは)いない。うーん?まぁ、コラム等には発熱も症例のひとつである、と書かれている以上、これは無駄な希望なのだが。この希望が見事に打ち砕かれる予定なのは明後日の23日、月曜日。今日、といっても昨日だが、恐怖におののくまま内科を受診し、そこで血液検査をしたから。その結果が出るのが月曜日である。これで別の異常が見つかれば、そちらのセンもあるかもね、ということ。でも早くも「これは泌尿器科だね〜」と言われているので、おそらく検査結果をポンと渡されるだけだと思うが。といって、泌尿器科の先生にも解決できるとは思えない。「検査結果を見て、なにか不審な点などありますか?」など聞いたら、医者はなんというのだろう?異常があればな。炎症とか。でもどうせ「特に問題はないようです」だろうな。で、泌尿器科で同じことを説明して。「気持ち的な問題かもしれないから、とりあえず抗不安薬を〜〜」ってシナリオがもう、千里眼のように見通せるよね。SSRIなんか効くかボケ。誰が精神病じゃ。狂言で、オナニーしたら高熱が出るんです!なんて、誰が言う?恥ずかしいよ。内科に言うときだって、最初は決心つかなかったし。でも危急の問題だし、背に腹はかえられぬ、と望んだわけ。それが泌尿器科行け、だもんなー。内科ではわからんわ、ということです。サジを投げられたんですな。で、泌尿器科でもそう変わらんでしょう。なにせこれはpois(推定)、絶望必至レベルの奇病・難病なんだからね。一応、悪あがきとして、件のページを印刷したものを持っていく。で、見せる。ただ口頭で「poisっていうのがあって〜」って言っても、まあ、信じないでしょ。(つづく)

 

(つづき)とまぁ、そんなわけで、長々と時間潰しをかねて書いてみたが、どうだったか。poisという病気の厄介さ、それに罹患したらしいイチ一般人、どこまでもツイてないどん底人間について少し理解が深まっただろうか。でも感染する病気でもなし、みんな何も気にしないよね。コロナなんかと違ってさ。コロナはまだ、全然いいよ。普通に治る可能性があるし、みんながこれだけ躍起になってワクチンが作られたし、それを国が無料で受けさせてくれるんだから。それに対して、こちらはどうだ?知名度ゼロ、悪質度1000%、罹ったらもう男性としては終わり、三大欲求のひとつに完全にメタ張られて、封じられて、かといって死に至らしめるわけでもなく、ただ、人生の楽しみを奪っていくだけ。こんなクズ人生の数少ないブレイクタイム、だったのに、これをダメだと言われて。もう終わりですよ。終わり。死。死のうと思っている。死にます。いよいよ。

いや、死のう死のう、と思いながら、この十年を生きてきた。09年くらいからなんで、正確には13年?もうそんなになるか。どのみち、いつ踏み抜いて落ちていくかもわからない薄氷の上にいたのだ。「いつか」なんて呑気に構えていたのが、「もうすぐ」になっただけだ。死神がその気になった。もともと、死ぬことに変わりはない。詰んでる人生に、変わりはない。最初から、ここにはただ、まだ死んでないだけの糞袋と、果てに待つ無様な死があるだけだった。いい加減腹を括れと。そう、言われた気がした。チャンスをやるぞ、と。オナニーしたら熱出るなんて。お前つらいだろ、と。理解者もいないんだぞ、と。もう死ぬしかないよね。いや、まったく、よく生きたよ。もとい、よく死んでなかったよ。この13年。13って縁起悪いな。でも来年は来年で「4(死)」だし。むつかわしいわね〜。 。はあ。死ぬか。死ぬよな。耐えられん。オナニーできないんだぞ?これならまだ足の一本でも捥げたほうがマシだよ。なんでオナニーなの?なんで、こんな嫌がらせみたいな病気があるの?なんで、それに罹るのがおれなの?どうして?そんなに憎いのか。何がなんでも、尊厳を奪い尽くして、惨めに自死するのを見たいのか。どうして。どうして。どうして。どうして。以下略。死にたい。なんでこんなことに。こんなの家族にも言えないし。仮に言ったとしても、仮に、大学病院なんかでpoisと診断を受けても、そこからの高額治療費はどうするの?オナニーしたいから、お金だして!ってお願いするの?そして、そこまでやって、「本当に治るの?」……………………………………;;。泌尿器科に印刷したものを見せるってさ、それで相手はどうリアクションするの?マトモに取り合ってくれるの?もし、鼻で笑われたら?「そんな病気ないですよ」なんて言われたら?ほんと?poisなんて病気、存在しないの?これは、別の病気なの?治るの???????

Twitterで見た情報では、抗アレルギー薬が効く、みたいに言ってんだよね。抗ヒスタミン剤ってやつ。ただ、これもありがちだけど、人によっては効かないな〜なんて言ってるのもいて、もうわからん。ただ、抗ヒスタミン剤だけでいいなら、コストはまぁ、そこまでではない。毎日使うもんでもないし。今後、死ぬまで付いてまわるランニングコストだけどな。トータルで見ると、自由診療の費用より高くつくかもね。効くって保証も、ないしね。自殺するときって、どういう気分だろう。案外、晴れやかなものだろうか。死ぬと無限地獄に落ちるともいうが、いま、まさにこの地獄が耐えられんのです。地獄で死んで、地獄に堕ちよう。無限地獄は永劫の苦しみだから、まぁ、割に合わんのだけど、それを考えると、真っ当に生きると言うセンが、まだあった。poisに罹るまではな。もう、ない。この先、一生オナニーできずに死んでいくなんて、耐えられん。今死ななくても、この先死ぬ。遺書も書かねば。やっぱり直筆のほうがいいか?でもなかなか書くタイミングないな。外で書くか。久しぶりに、喫茶店など行ってもいい。もうどうせ、なけなしの貯金も使い途がなくなった。

そういえば、母が楽しみにしているショーイベントが、6月にあるのだった。自分が、慣れない母に代わって、スマホでチケットを予約してあげたのだ。倍率高そうだし、どうせ当たらないだろう、と思っていたが、まさかのまさか、当選した。母は喜んでいた。スマホを操作しただけだけど、久しぶりに親孝行をした気分になった。イベントが終わるまでは、死なないでいようかな。さすがに子供が死んだ直後に、見にいく気にはとてもならないだろうしね。可哀想なのも親不孝なのも(とてもその後のことを想像に耐えないのも)変わらないけど、まぁ、最後の親孝行(?)ということで、まったく、どうしようもなく愚かな息子だが、どうかお許しください。いつかはこうなったのです。それが、このタイミングだった、というだけのことです。ちょっと母は悲観主義なところがあるから、それだけが心配である。いや、心配なら死ぬなよ、ということだろうが……。うーん。このセンで、少しだけ、足掻いてみようか?つまり、母を悲しませない、破滅させないためだけに「死なない努力」をするのだ。オナニーをしない努力だ。仮に精液が出ちゃっても、その後の体調不良に耐え忍ぶ努力だ。誰にも苦しみを理解されない、それでも発狂しない努力だ。もしくは、厚顔無恥を承知で、行けるところまで、治療法を求めるアプローチだ。これはちょっと、難しい。病院を転々とするようなムーブは、確実に理由を尋ねられるだろうし……でもまさか、またオナニーしたいから、なんて言えないしなー。やっぱり死ぬか?それでもいいんだよ。死んだ後のことなんて、知ったこっちゃないよ。そうでしょ。死んだらそれまで。意識はどうなるかしらんけど。でも、それは事故で死のうが、誰かに殺されようが、病気で亡くなろうが同じ。魂が、肉体から離れて2度と戻らない、ということ。とりあえず、終活に向けて諸々詰めていこう。